研究実績一覧

大麦若葉エキスに関する過去の研究実績の一覧です。

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  4. Protective Effect of Young Green Barley Leaf (Hordeum vulgare L.) on RestraintStress-Induced Decrease in Hippocampal Brain-Derived Neurotrophic Factor in Mice[マウスにおける拘束ストレス誘発性の海馬脳由来神経栄養因子の減少に対する大麦若葉(Hordeum vulgare L.)の保護効果]
大麦若葉 抗ストレス作用

Protective Effect of Young Green Barley Leaf (Hordeum vulgare L.) on RestraintStress-Induced Decrease in Hippocampal Brain-Derived Neurotrophic Factor in Mice[マウスにおける拘束ストレス誘発性の海馬脳由来神経栄養因子の減少に対する大麦若葉(Hordeum vulgare L.)の保護効果]

「Pharmacognosy Magazine, 11, 86-92 (2015)」

ストレス制御に対する大麦若葉エキスの保護効果を、ICR 異系交配マウスに拘束ストレスを与えてその効果を試験した。大麦若葉エキスを 5 日間のセッションの 1 時間前に経口投与した。自発的な行動を分析するために、暗い時間帯に車回し運動を監視し、海馬全体における脳由来神経栄養因子 (BDNF) メッセンジャー RNA (mRNA) の発現を、リアルタイム定量的ポリメラーゼ連鎖反応によって測定した。結果として拘束ストレスにより自発的な車回し運動が大幅に減少したが、この減少は大麦若葉の投与により改善された。また、拘束ストレスによって誘発されるBDNF mRNAレベルの低下を増強した。この研究結果は、拘束ストレスに応じた自発的な車回し運動と海馬のBDNF mRNAレベルの低下を防ぐことから明らかなように、大麦若葉エキスには強力な抗ストレス特性があることを示唆している。大麦若葉エキスの補給がうつ病などのストレス関連の精神疾患の予防に有益である可能性を裏付けている。

Katsunori Yamaura 1), Riho Tanaka 1), Yuanyuan Bi 1), Hideki Fukata 2), Nobuo Oishi 1), Hiromi Sato 1), Chisato Mori 3), Koisbi Ueno 1)3)

1)Department of Geriatric Pharmacology Therapeutics, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Chiba University,
2)Research Development Division, JPD Co. Ltd.
3)Center for Preventive Medical Science, Chiba University