研究実績一覧

大麦若葉エキスに関する過去の研究実績の一覧です。

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大麦若葉 抗酸化作用

Flavonoid with Strong Antioxidative Activity Isolated from Young Green Barley Leaves[大麦若葉から分離した強力な抗酸化作用を持つフラボノイド]

ACS Symposium Series, 547, 154-163 (1994)

大麦若葉からのエタノール抽出物は、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などの強力な薬理活性を有することが確認されている。大麦若葉80%エタノール抽出物のカラムクロマトグラフィー画分のチオバルビツール酸反応法による抗酸化活性試験の結果、60%メタノール溶出画分は脂質過酸化を90%以上抑制し、α-トコフェロールの活性とほぼ同等であった。フラボノイドである2“-O-glycosyl isovitexin (2-O-GIV) が単離され、60%メタノール溶出画分の主成分として同定された。α-トコフェロールはフェントン試薬で酸化されたアラキドン酸からのマロンアルデヒド(MA)の生成を約95%阻害したが、2-O-GIVはMAの生成を99%以上阻害した。さらに、2-O-GIVは、44-hydroxynonenalの生成をまったく阻害しなかったα-トコフェロールとは対照的に、4-hydroxynonenalの生成を約 80% 阻害した。

Takayuki Shibamoto 1)、Yoshihide Hagiwara 1)、Hideaki Hagiwara 2)、Toshihiko Osawa 3)
1)Department of Environmental Toxicology,University of California,Davis
2)Hagiwara Institute of Health
3)Department of Food Science Technology,Faculty of Agriculture,Nagoya University